布が歌う

夜叉が笑う

もうすんだとすれば、これからなのだ 
安楽なことが、苦しいのだ
暗いからこそ、明るいのだ
なんにも無いから、すべてが有るのだ
見ているのは、見ていないのだ 
分かっているのは、分かっていないのだ
落ちていきながら、昇っていくのだ
遅れすぎて、進んでいるのだ
一緒にいるときは、一人ぽっちなのだ
黙っている方が、しゃぺっているのだ
笑っているだけ、泣いているのだ
おくびょう者ほど、勇ましいのだ

生まれてくることは、死んでいくことだ
なんでもないことが、大変なことなのだ
・・大好きな「まどみちおの詩」より


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